2011夏休みツーリング 8月6日(苫小牧港~襟裳岬~黄金道路)

2011-0806ルート
ルート詳細を見る場合は地図をクリックしてみてください。

丸二日間と長かった船旅を終え、いよいよ北海道に上陸いたしました。

北海道の大地に踏み出す感動の一瞬をビデオで取ってみました(^_^;)

北海道上陸(苫小牧港)

むろ君のCRM250Rのエンジンがかかってくれません。
「カチン、カチン、カチン」とまったく火が飛ぶ雰囲気もなく・・・
しばらく待っていたが、ビデオ録画しちゃっているので私は我慢できなく、それを横目に先に上陸の初めの一歩を踏ませていただきました(^_^;)

・・・この後、だいぶ待ったのですがむろ君がいっこうに出てきません。
「これは完全にプラグがかぶったな・・・」と思いフェリーの出入り口ゲートの方にヘルプに歩きで向かっていたら、ヘトヘトになりながらバイクを押して出てくるむろ君の姿が・・・
「ああ、感動の上陸の瞬間が・・・」ってそれどころじゃないか。

フェリーターミナル前の駐車場でまずは邪魔なサイドバックを外してキックしても、「シュポポポポ」と惜しいところまで行くがエンジンは目覚めてくれない。そのうちキックを踏み外して足を痛め、疲れも伴って完全にノックダウン状態のむろ君に変わり、私がキック一撃をくれてやると・・・「ビーーン。」かかりました(^_^;)
昔、EDレースでCRMにはかなり泣かされているので、こいつのキック始動のコツは未だに身に付いていたようです(笑)
まぁ、私の持っているモトクロッサーのYZ250Fはこいつ以上にエンジン始動には泣かされているのでそちらで鍛えられているってのもある。(とは言え、こないだ久しぶりに同僚のSR400のキックをしたが始動できなかった・・・上死点は出せるものの、「こいつのストローク、こんなに長かったか?」って感じで、力を入れるタイミングが合わなかった。昔はスタンドもたてず、片足付いて斜め蹴りして一発でかけられたんだがね。)

この後、ちょっと休んで、むろ君が船内で読んでしまった本を送り返したいということで、苫小牧の大きな郵便局へ。むろ君が送り手続きをしている間、私はナビでルートを作りました。

とりあえず、目的地は襟裳岬。途中の通過地点として道の駅もルートに登録する。
なんせ北海道の道と交通事情は分からないので初めは慎重に準備しておきました。

で、送る作業を終えて出てきたむろ君にルートの説明をして、同意を得て、さっそく北海道ツーリングスタートです。

幹線道路っぽいのを使って苫小牧の街をしばらく走ったのでが、港周辺を出た瞬間、いきなり周りは湿地帯で何も無く走っていてすごく気持ちの良い道路に変貌。「まじかよ北海道。すげーな北海道。」って感じで、ポツンと現れた信号待ちで二人で顔を見合わせて、いきなり感動してしまった(笑)

この後、海沿いに出るまでしばらくこの気持ちいい道が続いた。

海沿いに出てくると、建物が徐々に現れだし、そのうち街となる。

フェリーを降りたのは午前11:00過ぎ、なんだかんだで既に昼は過ぎていたので、登録してあった道の駅「むかわ四季の館」で昼食をとることに。
さすが海沿いの道の駅、わざわざ専門店を探さなくても、食堂に私らが求めている北海道らしいメニューがいきなりあるじゃないですか。

鮭切り身といくらの親子丼
鮭切り身といくらの親子丼

ということで、私は鮭といくらの親子丼を食べました。
まぁ、いくらの場合は新鮮なものなら北海道だから味がどうのっていうより、量が魅力だと私は思っていたんだが、十分に値段相応(ちょっと忘れたが1000円はしなかったと思う。)で応えてくれていました。とうぜん、普通にうまかったです。
私、いくらやウニものでスライスきゅうりが付いてくるのが昔から意味がわからず、いらないよねランキングではけっこう上位だったのですが、この時のスライスきゅうりは新鮮で甘くてうまかったので味の口直し的に有りでした。それに比べ、名古屋のスーパーで売っている寿司パックの軍艦巻きにのっているあれは・・・くそまずいのでぜったいにいらない。不幸なことに魚の街富山県民の舌を持ってしまっている私にとって、寿司ねたや刺身自体もやばいけど(笑)食えないことも無いが本場のスーパー物に比べ微妙・・・っていつも思う。

むろ君はこの辺りの名物でもあるホッキ貝のどんぶりを。
詳細と感想は本人のブログを見てもらうとして、あれもうまそうだったなぁ。

あ、あと味噌汁なんですが北海道の海沿いの街?だとダシはいりこダシが基本のようです。
私、もともといりこダシ好きなのでどこで味わっても最高にうまかった。お揚げもここのは、手作り感たっぷりでなんかすげーうまかったわ。いきなりお客様満足度高しでした。

お腹も膨れたし、一服したあと、また走り出す。

襟裳岬まではまだまだ距離があるので道の駅で一服しながらひたすら真っ直ぐな海岸線を走ります。
風景としては新冠(にいかっぷって読む)手前から馬牧場や乗馬育成からみの建屋が左手に広がるようになった。サラブレッドが走っている姿は道沿いでは、そんなに見ることはできなかったがちらほら馬はいた。
馬好きな人は牧場内に入って見学させてもらえば見れるかもね。うちらは馬にはあまり興味無し(^_^;)

しばらくは天気も晴れていて、気持ちいいツーリング日和だったのですが、みついしという街に入る丘あたりからいっきに北海道南部特有の海霧が発生しだします。神秘的で美しいものではあるんですが、いかんせん走っている時は先が見にくいし、何よりも霧の中は夏でもひんやりと寒いんですよね。・・・なので体力消耗が激しいです。(ちなみに服装はTシャツの上にナイロンのフライトジャケットを着用していた。それでも寒い。)

で、しばらく霧が出たり、晴れたりする田舎道を淡々と走っているうちにちょっとしたワインディングに。
淡々走りにちょっと飽きていた私はよっしゃと言わんばかり飛ばして丘を登って行きます。
(二人でのツーリングといえどナビで見てずっと分岐点が無い場合は自分のペースで走っています。)

丘を登り切ると、「ここは日本なのか?」と思わず言いたくなる風景が広がりました。
ちょうど駐車場があったのでそこに止めて撮影タイム。

襟裳岬手前の草原
襟裳岬手前の草原

どうでしょう。
写真ではこの美しさは伝わらないだろうな・・・
実際は本当に「なんじゃこりゃ。スゲー。」って感じ。
イギリスの片田舎?の海の岸壁沿いの草原の風景をTVや写真で見たことがあるがまさにそんな感じ。
海霧も流れていて本当に神秘的だった。
丘を登る途中から徐々に風景が変わって行って、期待感がだんだんと膨らんで行く感じで走っていたんですが、「来るか、来るのか?やっぱり来るのか??」で目の前に風景が広がった時、まさに「キターーー」って感じだった。
この後、いっきに深い霧にこの丘は消えていってしまったので、ちょうどいいタイミングで見られたのかも知れませんね。

この後、霧で前がほとんど見えなくなった襟裳岬までの道を進む。

襟裳岬駐車場
襟裳岬駐車場

丘を下り始めてすぐに襟裳岬の駐車場に到着しました。
ご覧の通り、すごい霧の中です。直視で太陽も見れるくらいすごかった・・・

写真に写っているハヤブサかな?のライダーと話してみたところ、ここには3度だっけ?程来ているがいつもこんな感じで霧の中ばかりだと言っていた。ここの夏場の気候上しょうがないっぽいですね。

で、岬までちょっと歩かないとダメなのでバイクを置いて見に行きます。

襟裳岬の断崖絶壁
襟裳岬の断崖絶壁

うおー結構な崖です。高さなら福井の東尋坊以上か?

動画だとこんな感じ。

濃い霧に覆われた襟裳岬

岬の岩場にはゼニガタアザラシが生息しているらしいのですが、なんせこの霧の中では下の方はほとんど見えませんでした。残念。
でも、ここで北海道の岬を初めて見たわけなんですが、岩場なのに緑が生い茂っていて花まで咲いている。こんな岩場は本州(中部地方とか)ではほとんど見られませんね。
ここの草花は厳しい環境の中育ってきているので、夏場は活き活きしているんでしょうね。霧のおかげで水分にも困らないだろうし。そんな所にちょっと感動しました。

で、しばらく歩き回って観察したあと駐車場に戻り、0円マップを見ながら、今夜の寝床を決めて、そこを目的地に設定。途中の見所ポイントも経由地としてPNDにインプットし先を急ぎます。

襟裳岬の小高い丘から下っていくと霧もだいぶ晴れ、海岸からちょっと中に入った道を走ります。
その道も周りにはなんにもなく、緑が生い茂っていてなんだか日本とは思えない風景が続きました。
走っていてあまりにも気持ち良かったので、撮影のために止まる事もせず、鼻歌交じりで快走したんですが、本当に奇麗な道でした。こうなってくるとやっぱ運転中でも写真が撮れる方法(メットに付けるビデオカメラとか)があると便利なんですがね。私らは特にその準備はしていなかったのが残念。
(私のバイクにはカメラを取り付けれるようにステーは付けてあるのですが、やっぱ気軽に付けて撮ってはできないもんで。)

黄金道路
黄金道路

先ほどの気持ちいい道路を終え、ちょっとした漁村を走ると、今度は黄金道路に突入です。
ちょうど良いモニュメントがあったので撮影。
この先に険しい道がずっと続いているのが見え、私はすごくわくわくしていました(笑)

そういえば、この駐車場に入る前、鹿が道路を横断しました。「おお、鹿だ。」って目に入ったのですが、この鹿、ちゃんとバイクの動きを見ていて横断するタイミングを計っていたんですよね。良くできた鹿だ。あんなんが急に飛び出してきてぶつかった日にゃぁあんた、車でもただ事では済まないでしょうからね・・・
で、この鹿ですが既に何匹かの鹿が道路を横断していたようで、山側の草原の中に群れがいました。
二人で、「なんだか北海道らしいね。」って話しながら感動していました。初日からなかなか楽しませてくれます。

一服して撮影も終え先に進みます。
走り出してすぐなんですが、写真でも見えている様に、すぐそこにある霧?雲?なんですがかなりの勢いで流れています。風もものすごい状態。
この辺りからしばらくは嵐が通り過ぎる中を走ることになってしまいました・・・。
おかげで道は程よくコーナーがあっておもしろい道なのですが、だんだんと走るのが辛くなってしまった・・・

フンベの滝
フンベの滝

フンベの滝に到着です。 ここに来るまで海の波しぶきが風に舞って、雨は降っていなかったもののメットのシールドに付き大変でした。 私はメットに撥水のスプレーをしていたのですが、あろうことに波しぶきを皮の手袋でふいてしまって、油で汚れてすげー見にくかった。
で、フンベの滝ですが、これはナビに経由地として登録していなかったら思わず通り過ぎてしまいそうなレベルだった。 正直、何が見所なのか謎。なのでさらっと写真だけ撮って先を急ぎます(^_^;)
(後から調べて解ったが、これは地下水がしみ出た滝なんだそうで。ふーん、それって珍しいんかな?って感じ。)

この後、海岸線を外れ、キャンプ地に向かうため、ちょっと内陸に入っていきます。
所々に街も出てきます。日も落ちてだんだん暗くなり、汚れたシールドだと道が見えなくて恐い。
ムロ君もバイクでの夜道運転に慣れていないのかだんだんとペースが落ちていき、どんどん離れていきます。
途中、合流も兼ねてコンビニ前で止まって、シールドをティッシュで拭くも、頑固な油でぜんぜん奇麗にならないし・・・撥水スプレーなんて塗るんじゃなかった。そういえば大昔、同じ目に遭って使わなくなったのを今さら思い出した。あほや。
(翌日にちゃんとシールド専用クリーナーを使って油共々完全に落としてやりました。)

しかし、いつまで経っても目的地にはたどり着かない。地図で見るすごく近い気になっていたが実際走ると、すごく時間がかかる。北海道を完全になめていた・・・
もう、二人ともこの辺は景色も見えないしノルマ的な走りで疲れ果てていました。

で、今晩泊ると決めたキャンプ場の近くにたどり着きながら、暗くてどこだか見つけられず、ちょっと迷いながらもなんとか到着。
しかし、キャンプサイトの灯りはほとんど無いので、緑地内に入ってみたものの汚れたシールドで地面のでこぼこがまったく見えず、バイクのスタンドを思うようにかけられない・・・
CRMは地上高があるのでささっと場所を決めて止めていたが、W650だと一時的にすら立てれない・・・
ムロ君は一休みもせず、テントをさささっと立て始め、私はおろおろ焦ってしまったが、一度、道路に避難。
で、メットを脱ぎ、ちょっと一休みして目が暗さに慣れたのを見はからい、安定しそうな場所にようやくセンタースタンドをかけることができ、ほっとした。
そのあと、LEDのヘッドランプの灯りを頼りにテントを設営してやっと一休み。
メシは確か、テントを建てた後に買いに行ったと思う。
途中、キャンプ場を通り越してしまいちょっと行ってしまった所にちょうどコンビニがあったのでそこへ買い物。
北海道と言えば、もちろんセイコーマートです。そこで弁当とビールを買って行きました。
セイコーマート、オリジナル商品がいっぱいあるんですがそれがけっこう安いんですよね。弁当や総菜もボリュームたっぷりだし、パンの種類もいっぱいあって、速攻でファンになりました。

この後、メシを食って、ビールを飲んで、ムロ君は風呂に入りに行ったが、私はかなり疲れていて、アルコールも入ってしまったのでめんどくさくなって結局風呂には行きませんでした・・・
ここだけの話、私は風呂に数日入らなくても平気な人間なもんで(笑)
あと、キャンプの時はいつも夜は酔っぱらいタイムでグダグダになったまま寝て、次の日の昼に温泉に行くってやり方が染みついちゃっているんだな(笑)

で、この後は携帯の電波も届いたので、ツイッターで無事報告して自然に眠ったと思う。

この日はここまで、次の日からは次回記事に続く・・・

この日に撮ったデジカメ写真は以下のウェブアルバムにピックアップして入れてあります。
今回記事内の写真とダブっているものがほとんどですが良かったらそちらも見てやってください。

2011年08月06日
(苫小牧港~襟裳岬~黄金道路)

スマートフォンはこちらから(Googleフォト)

2011夏休みツーリング 8月6日(苫小牧港~襟裳岬~黄金道路)」への6件のフィードバック

  1. 待ってましたー!

    初日からすげー走ってますね(笑)
    つーか、苫小牧の港すげーでかいんですね。
    雰囲気が空港みたい。

    私は小樽と函館と岩内(現在閉鎖)を利用しましたが、もっとローカルな感じでしたよ。

    襟裳岬では森伸一の歌が今でもエンドレスで流れてるんでしょうか?(笑)
    私が行ったときはすげー晴れててアザラシもいっぱい見れました。

    手前の新冠の優駿スタリオンステーションでは種馬になった「オグリキャップ」を見たなあ。

    懐かしい(泣)

  2. 動画も交えてのレポ、楽しいですねぇ。
    写真でも雰囲気は伝わってきますが、動画はより臨場感があって良いっすね!
    むろさんの疲れ果てたキックシーンも見たかったな(^^;。
    エンジン掛からないとマジきついよねー。

  3. うおー、昼まで寝てしまった。しかも、身体が重い。。。
    やっぱ仕事と家に帰ってからで一日中PCに向かっているので精神的疲れがすごいみたい。
    旅している時は少なめの睡眠時間でも、自然に目が覚め、すっきりしていたのに・・・
    やっぱ人間、身体を動かさないとダメなんやね・・・

    >初日からすげー走ってますね(笑)
    ねー(^_^;)
    この日は本当に距離感覚がつかめていなく、何とかなるべさで走っていたら、最後のキャンプ場に入るまでが長い長い・・・
    いくら走りやすい道と言えど、やっぱ暗くなってから走るとペースも落ちてしまいますからね。

    >苫小牧の港すげーでかいんですね
    確かに、後に小樽、函館の港を見てきたが苫小牧の方が広い印象でした。
    貿易港としても盛んな感じで、上陸前に見た時はいろんな貨物船が停泊してたし。
    郵便局に行った時にうろうろしたが街自体もかなりでかい感じがした。

    >襟裳岬では森伸一の歌が
    たしか流れていた気がする。
    ちなみに福井の三方五湖だと五木ひろしの歌が流れている(笑)

    >アザラシもいっぱい見れました。
    あ、やっぱちゃんと居るんだね。うちらが行った時はかろうじて見えた岬の方でもまったく居る気配が無かった。もっと下って先の先まで行けば見れたのかな?
    (時間も時間だったので遊歩道を途中で引き返してきたもので。)

    >スタリオンステーション
    グーグルマップの航空写真で見ると海岸沿いからちょっと入った所まで一帯、馬関係の施設だったんですね。ゲームのダビスタをやっていた人にとってはこの辺りはたまらない土地なのでしょうね。私が学生の頃は競馬とこのゲームが流行っていたもんな。私はまったく馬にはまらなかったけど・・・

  4. 動画だとやっぱり雰囲気が伝わりやすくて良いですよね。
    ただ、自分の目で見たものに比べ、ぜんぜん物足りないです。
    やっぱ、自然のダイナミックさを売りにする名所は自分の目で見ることをお奨めします。
    北海道って、そんな場面ばかりで、やっぱ自分で走って、自分の目で見ないとダメだなとすごく感じました。
    ストーンさんも当初家族と回る計画していたように、いつか行って来てください。
    ただし、道内を走るのは日がある時に走りましょう。普通の何気ない道にも北海道らしい感動がたくさんありますので。(とくに道東)
    北陸と同じようにメシもうまいので感動しますよ。

  5. >襟裳岬手前の草原
    あれ・・・全然覚えてないや^^;

  6. >いつか行って来てください

    そうですね。
    遠くない将来、遊びに行きたいと思いまーす。
    ガッツリ現地のメシを食べたいなぁー。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です