メインマシンSSD換装、P6T Deluxe+Core i7 920でOC化

先回のうちのPCメインマシンのHDDが逝った記事でも紹介しましたが、壊れたHDDの代わりについにSSDを載せました。

Crucial m4 CT128M4SSD2

取り付けたのは価格.comで一番人気の「Crucial m4 CT128M4SSD2」ってやつ。
取り付けた感想はというと・・・


はっきりいって激変です。ここまで変わるとは思ってもいなかった・・・
ぶっちゃけ、ある程度の性能なCPUを積んでいるマシンなら、高価なCPUに買い換えるより、その前にSSDを導入した方が体感的に速くなるなと思った。
普段のパソコン用途はネットサーフィンするくらいで、ソフトも簡単な画像処理ソフトやメールソフト、あと仕事でのエクセルとかの表計算くらいしか使わないよっていうのならなおさらでしょうね。
それくらい、サクサク動くようになった。もうシステムディスクがHDDな環境に戻れなくなりそう・・・
実際、最近買ったネットブックも、普段使い程度ならそんなに遅くはないなって思っていたのですが、SSD化したPCを体感しちゃうと比較してのモッサリ感が我慢できなくなりそうです(^_^;)
そのうち、ネットブックの方も換装しちゃいそう(笑)

で、私の買ったこのSSD、ファームウェアがまだ0002ってやつだったんですが(上記写真をよく見ると記載されている)、最近出た0009ってやつにしてやるとさらに速くなるのだとか。ということで早速試してみました。

ファームウェア 0009 の証


左が0002。右が0009に更新後。

うーん、まったく変わりませんね(^_^;)
(数値が微妙に違うが測るたびにばらつきが出るものなんで。)
というのも、今時のシリアルATAはRevision 3.0(転送速度 6Gbps)というのが最新なのですが、うちのマザーボードは2年以上前に買った「ASUS P6T Deluxe」ってやつで、当時はそんな企画まで進んでいなくRevision 2.0(転送速度 3Gbps)対応なチップセット。
よって、ファームを更新しようがしまいがすでに別の限界値に達してしまっているってことですわ。
まぁ、シリアルATA3.0のカードでも挿してつなげてやれば、多少は数値が上がるんだろうが、おそらく体感的にはそう変わらないと思うし、今のままでも十分速いのでこれで満足することにした。

ちなみに、これがうちのHDDの値。(RAIDとかはまったく組んでいません。)
その値を比較するといかにSSDのアクセスが高速なのかがよく分りますね。
プログラムで実用度の大きい小さいファイル程、大きな差が出ている。
(たぶん、そういう見方で合っていると思う。ちょっと自信無し(^_^;))

SSD換装に伴って、OSを入れ換えてやらなきゃいけないので、ついでに前からやりたかったWindows7の64bit版にクリーンインストールしてやりました。
そうなると、システムメモリ3GBまでという規制がはずれるのでメモリも4GBx2=8GBに”交換”。
CFD W3U1333Q-4G [DDR3 PC3-10600 4GB 2枚組]
なぜ元の1GBx3=3GB(DDR3 PC3-8500)に”追加”しなかったかというと、後から出てきますがPCのオーバークロックする際に遅いメモリではそれがネックに速度を上げられなくなるためです。いろいろやれば共存できるのかもしれないけど、8GBも積めば十分なので潔く排他処置することにした。
ちなみにうちのマザーボードの限界がたしか12GBまでだった気がするので、追加するとしても、今回買ったやつの1枚版を追加してトリプルチャンネルで動かしたいかな?たぶん自分の環境には無意味なのでやらないけど。

こちらの感想については・・・
まぁ、Windows7が64bitになってメモリが増えたってだけではそうそう違いは分りませんわな。
Photoshopでとんでもなくなくでかい画像でたくさんのレイヤーを使っていじったりすればHDDへのアクセスが減って体感的にだいぶ変わるだろうけど。
SSDになっていればそのキャッシュ読み込みもかなり速いだろうし。だったらやる意味が無かったのでは(^_^;)
メモリが増えたので、RamPhantomEX LEというのを使ってRAMディスクも作ってみましたが、SSD搭載機には無意味かも。
ただし、書き込み回数に限界があるSSDの延命処置としては有効らしいのでそのまま使っています。
ちなみにRAMディスクは、システムディスクがHDDなうちのネットブックにも導入したが、主にWebブラウザ(Firefox)の高速化として便利に使っています。

ここまでが第1段階のカスタム。
このあと、いよいよオーバークロックにチャレンジです。


注:これ以降はマシン仕様に特化した、かなりマニアックな話になります。

PCのオーバークロックの前にまずは下準備が必要です。
というのも、うちのPCはリテールのCPUクーラーのままずっと使っていたのですが、HD画質の「MPEG2-TS」動画を「H.264/MPEG-4 AVC」動画にエンコードする際にCPU温度が85度前後までいってしまいます。フリーズはしないのですがちょっと心配な数値。このままではOCしたら100度超えもあり得ます。
なのでCPUクーラーをもっと効率の良いものに交換しました。

※MPEG2-TS とは
地デジ、衛星デジに使われているちょっと古い企画。圧縮率は低く、高画質にはでかいビットレートが必要。
(歌番組等でバックがキラキラで派手な時、サッカー中継のスタジアム観客を映している時とかよく破綻してブロックノイズが酷い。。。特に赤色系の破綻が目に付く。)
※H.264/MPEG-4 AVC とは
ブルーレイディスクの映画やスカパー!HD、民政のビデオカメラなどで使われ、現段階では対画質でもっとも優れる圧縮技術。画質の設定次第にもよりますが、私の見た目で劣化を感じないレベルで(MPEG2-TSに対して)約1/4以下の大きさに圧縮できる。(ブルーレイレコーダーの○○倍録画っていうやつと同じです。)

SCMG-3000

サイズの「MUGEN∞3 無限参 SCMG-3000」というCPUクーラーです。
最近のCPUクーラーは横から風を流す(サイドフローというらしい)のが主流みたいですね。
確かに、この向きだと熱はすぐ近くのケース出口ファンに向かうのでよく冷えそうです。

では、さっそく取り付けてみます。

リテールのクーラー

リテールのクーラーが付いている状態です。
まずはリテールのクーラーを外してやります。
あと、今回買った物は、マザーボードの裏にフレームをはわせ、挟んでガッツリ固定する方式なのでマザーボード自体も取り出さないといけません。けっこう面倒くさいです(^_^;)

retail vs SCMG-3000

リテールのクーラーを外して、交換する物と比較してみました。
笑っちゃうぐらいでかくなりますね。こりゃ、よう冷えそうだわ。
このフィンの迫力と造形の美しさ、空冷エンジンのバイク好きにはたまらんね(笑)

こんな感じで裏にプレートを仮止めしておきます。
フィンの方にも、このマザーボードの企画にあったプレートを付けてやります。
そして、CPUに電熱用のグリース(シリコングリース)を薄くまんべんなく塗ってから、フィン部品と裏のプレートで挟むようにしてからネジを締め込んでいけばCPUと密着することになります。
このネジの締め付けは裏からのアクセスになるのでちょっと大変でした。

とりあえず、クーラーの取り付け完了。(左)
どうです、この迫力。やっぱ空冷はマッチョで良いですな。
このあと、付属の12cmファンを取り付け、マザーボードをケースに戻し、配線を繋げてやれば、作業終了です。って、簡単にしか説明していませんが、結構時間のかかかるめんどくさい作業ですんで・・・
ちなみに青く光っているのはマザーボードとケースを買った時におまけで付いてきたファン。
ケース前面下方から外気が入ってくるのでそれを上方に誘導するつもりで新たに設置してみた。
グラフィックボードのヒート部も冷やす効果もあってグラボ自体の温度が前に比べ結構下がった。

交換してすぐ、とりあず動画のエンコードを試してみましたが、CPU100%稼働状態でもCPU温度はMAX65度以下を維持。実測で-20度以上って・・・しかも、12cmのファンは1600rpmまでしか回らないので高負荷時もかなり静かになった。リテールは3700rpmとかでむりやり冷やす感じでうるさかったので交換の効果絶大だ。
アイドリング時も5度以上下がっているし、回転数は700rpmほどなのでほぼ無音状態。
(CPUファンの音はケースファンの音で聞こえない。)

と安心したところで、いよいよ本命のOC作業の開始です。
私のPCのOC経験なんですが。今のマシンを組む前、Pentium 4 2.6cを3.2GHzで駆動させてずっと使っていました。
(インテルがプレスコットで一時迷走しだす前のこのノースウッドな石もOC耐性がある良い石だったよなぁ・・・しばらくは自サバとして活躍していたが、昨年でお蔵入り。一体、何年稼働してくれていたのやら。)

OCも今だと参考にできる情報もたくさん見つかりますし、今時の自作用マザーボードもOC前提で売られているので、こらなければ設定も割と簡単で済みます。
実際私も下記のサイトをそのまんま実践しただけですから。

P6T(ASUSTeK Computer):マザーボードSuper Review

では、実践での結果を報告していきます。

まずは改めてテスト環境から。
【使用マシンスペック】
・マザーボード:ASUS P6T Deluxe
・CPU:intel Core i7 920(2.66GHz)
・PCケース:ANTEC SOLO BLACK
・メモリー:DDR3-1066(2GB×2)
・グラフィックスボード:GeForce 9600GT搭載
・OS:Windows 7 Ultimate Service Pack 1 64ビット日本語版
【動画編集ソフト】
TMPGEnc Video Mastering Works 5
エンコーダーには「x.264」ソフトエンコーダーを使用。
【テスト動画仕様】
・素材
映像:MPEG-2 ビデオ, 1920×1080, 29.97 fps(インターレース), 24000kbps
音声:MPEG-2 AAC, 48000 Hz, ステレオ, 237kbps
MPEG2-TSファイル
・エンコード後
映像:MPEG-4 AVC, 1920×1080, 29.97 fps(インターレース有り),
    1 パス VBR (固定品質 品質:58), 最大 16000 kbps
音声:MPEG-4 AAC Low Complexity, 48000 Hz, ステレオ, 128 kbps
MP4ファイル

といった感じで試します。

まずは定格2.66GHz(ターボ時:133.8MHzx21=★2.81GHz★)

動画変換時間:5:17
CPU温度:MAX66度

続いて、参考サイトを参考にベースクロックを一気に133MHz→★180MHz★にしました。
これで、一気にCore i7 920(★3.78GHz★)と化します(^_^;)
他に変える項目(私レベルで弄れる所)でメモリ速度とCPU電圧の項目もありますがとりあえず、マザーボードのオート機能に任せます。

動画変換時間:4:02
CPU温度:MAX86度

おお、★-1:15秒と約3割もエンコード時間が縮まった。★
素材が30分、1時間と長くなることを考えると、これは素晴らしい結果です。
しかし、CPU温度がちょっといただけない。今回は2分間分のテストなので良いけど、実際の長丁場を思うと心配。あと、オート機能による電圧が1.425Vとデフォルトから0.2Vも上がっている。これは電気代もちょっと跳ね上がるだろう。計算の仕方は分らないがなんとなく(^_^;)

と言うことで、ベースクロックは180MHz=CPU 3.78MHz化で満足することにして今度は電圧をさぐります。
参考サイトと同じく、定格1.225vで試すも、やはりエンコード途中でフリーズしてしまいました。
で、ちょっとづつ上げっていった結果、やはり1.300V付近で安定しそうなので、そこで決定!

電圧を決める際は、マザーボードに付属している、Windows上からもOCできるツールを使いました。
これだと、いちいちBIOSに入るために再起動しなくても済むので、すごく便利です。
ただ、ベースクロックも変えれるのだが、そこを弄るとすぐにフリーズしてしまいます。
なので電圧設定にだけ使用しました。それでもだいぶ助かる。
で、この結果をもとに、改めてBIOSのCPU電圧を1.300Vにして、終了。
突き詰めればもっと良い設定もあるのだろうが、それは後に勉強しながらやろうと思う。
これでも十分満足な結果だからやらない可能性が高いけど・・・(^_^;)

これが、現在稼働中の最終仕様。

フル稼働状態のCPU温度も74度前後と非常に安定していて良い感じです。

「TMPGEnc Video Mastering Works 5」で1時間(59分)の動画を実際にエンコードしてみました。
結果は「1:22:58」と、ソフトエンコーダーを使用した結果では、もう爆速と言って良いレベルです。
さすがに最新最速の「Core i7 2600K」にはかなわないだろうが良い勝負できると思います。たぶん(^_^;)
(消費電力を比べられると涙がでそうだけど・・・。最新の32nmプロセスはそれなりに効率が良いだろうからね・・・)
ちなみにOC前の危なっかしい状態でのエンコードには軽く2時間はかかっていたはず。
今時だと、NVIDIAグラボのCUDAやSandy Bridgeの内蔵グラフィックス機能によるハードウェアエンコードなんかもあり、ソフトエンコードと比べると比較にならないくらい爆速なんだが、できる画質は正直、HDモニターでは見るに耐えられないガッカリレベルでまだまだの分野だからな・・・
(iphoneやスマホ用に解像度をバカみたいに落とす際は使えるかもしれんが、スマホで動画は見ないからな・・・)

このあと、いっぱい貯まっていたTSファイルを上記ソフトのバッチ登録で、一気に一晩中、というか現在もエンコード作業で動いている状態なんですが、まったくフリーズする気配はありません。
CPU100%状態なのに、ネット閲覧したりできるし、このブログの記事も多少もたつきはするが普通に書けちゃっっています。マルチコアCPUってやっぱすごいなぁと今更感動しています(笑)

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